Structural(ストラクチュラル:構造)
Integration(インテグレーション:統合)
略してSI(エスアイ)とも呼ばれています。
SIは全身へ『手技』と『受け手の動き』を用いて
※『筋膜』へと働きかけ、身体全体を調整し、新しい使い方を覚えていく全10回のボディワークです。
※『筋膜』とは?
身体を構成している筋肉、骨、内蔵、血管、神経などの器官の周りにクモの糸のように張り巡らされた結合組織のことです。
『ストラクチュラルインテグレーション』はアメリカ人の生化学者、故アイダ・ロルフ博士(Ida P. Rolf, Ph. D.)によって1940年代に開発され、1970年代ごろから教え始められました。現在は『ロルフィング』という名でも知られています。このボディワークは身体を限界まで酷使するプロスポーツ選手や一流のダンサーなどのトップアスリートから一般の方まで幅広い層の方々から高い支持を得ています。

人の身体が気持ちよく動くためには、身体の各部分(足・膝下・膝上・ヒップ・腰・胸・頸・頭)が重力に対して垂直方向にまっすぐ並んでいることが重要です。ちょうど積み木が角を合わせてまっすぐに整列して積み上がっているイメージです。
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その積み木の1つ1つ、つまり身体の各部分は筋肉、骨、内蔵、血管、神経などの器官が集まって出来ています。そしてその器官の周りには、クモの糸のように細かく張り巡らされた結合組織『筋膜』があります。この筋膜は全身に縦横無尽に張り巡らされていて、各器官をあるべき位置に支えています。つまり身体は筋膜によって形作られているともいえます。
『筋膜』は健康な状態であれば柔軟性があり、伸縮性があり弾力がある状態で存在します。でも様々な理由(生活習慣や怪我、慢性的なストレスなど)で、歪んだり、捻れたり、癒着したりしてしまいます。そうすると整列していた積み木の一部分はゆがみ、重力に対して垂直のラインは崩れていきます。
そこで身体は垂直状態をなんとか保とうと筋膜を硬くしたり縮めたりしてバランスを取ろうとします。 |
こうして垂直ラインから外れた方向のまま筋膜は固定されゆがみ、時にそれが肩こり、腰痛、膝の痛み、肩の痛みなどの不快な症状として現れます。
ストラクチュラルインテグレーションはこの固くなったり、ゆがんだりしている筋膜が本来あるべき姿で、あるべき場所へ戻るように、10回の施術を通して働きかけ身体の積み木が再び重力に対し垂直にまっすぐに整列できるようにすることを目標にしています。
マッサージ、カイロプラティック等などボディワークの多くは痛みや疲労からくるコリなど不調な症状がすでに出ている所に向けて、対処していくことを主に目標としています。
しかしストラクチュラルインテグレーションは不調な部分を局所的に捉えるのではなく全体として捉え、10回のワークにより体全体のバランスを整えることで対処していくことを目標にしています。
またストラクチュラルインテグレーションでは施術中受ける方に身体の部位を動かしていただき、一緒にワークに参加していただくことがあります。そうすることで神経回路が新しい動きを覚え、身体は正しい動き方へ修正されていきます。施術側だけでなく受け手側も参加することにより、身体が新しいパターンを学習していく、いわば再教育をしていくのもストラクチュラルインテグレーションが他のボディワークと異なる所です。
ストラクチュラルインテグレーションは治療ではありません。しかし効果は科学的にも証明されています。ただその効果は個人によって異なります。人の性格が一人ずつ違うように施術から受ける体験や、効果、反応はその人それぞれです。
その中でも多くの方が体験している効果についてご紹介します。
■姿勢がよくなった
■疲れにくくなった
■肩こり、腰痛などの症状が軽減した
■パフォーマンスが上がった
■スリムになった
■背が高くなった
■深く眠れるようになった
■肌がきれいになった
■自分に自信が持てるようになった
■前向きに考えられるようになった
■新しい事を始めたくなった
■リラックスして物事に取り組めるようになった
■集中力が高まった
■気持ちの切り替えが早くなった
世界的には、オリンピック選手、アメリカNBAバスケットボール選手などがパフォーマンス力を上げるためにストラクチュラルインテグレーションの施術を受けている例が紹介されています。
また腰痛や膝の痛み、慢性的な頭痛等を抱える様々な年代の方が身体のバランスが整った事で症状が軽減されたという報告が寄せられています。
※ここに上げた効果は一般的に言われるものです。ストラクチュラルインテグレーションの効果は個人によって異なります。人の性格が一人ずつ違うように施術から受ける体験や、効果、反応はその人それぞれです。